shisyubyou 歯周病治療

歯周病とは

歯周病は、歯周病菌よって引き起こされる炎症疾患です。

歯と歯ぐきの境目(ポケット)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌がたまり、歯ぐきの縁が炎症をおこし赤くなったり、腫れたりします。痛みなどは感じないことが多く、いつのまにか進行しています。

そして、進行すると歯と歯ぐきの境目(ポケット)が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は歯を抜かなければいけなくなってしまいます。

当院の歯周病治療の特徴

  • 患者様一人ひとりにあった方法をご提示します。
  • 国家資格を持つ歯科衛生士が磨き方を指導し、確認、クリーニングいたします。
  • 痛みが強い場合は表面麻酔などをして痛みを無くしてクリーニングしますのでご相談ください。
  • 歯周外科など高度な治療も拡大鏡を使い行っております。

歯周病の進行度別の症状・治療法

歯周病の治療には私たちはもちろん、患者様の協力があってこその治療になります。
基本治療(プラーク、歯石除去、ブラッシング指導)が終わり定期チェックで3か月に1度来院してもらうのですが、多いなとお思いかもしれません。

ですが1年で4回、365日のなかのたった4日しかお手伝いさせていただけません。あとの361日はご自身で自分の歯を守らなければならないのです。だからこそ正しい知識を身につけていただき、おうちでのケアを十分にできるよう、私たちはそのお手伝いを全力でさせていただきます。一緒にあなたの健康な歯をいつまでも守っていきましょう!

歯肉炎

状態 歯垢(プラーク)++
歯石+
ポケット2-3mm
骨吸収-
症状 歯ぐきの縁が赤くなる。歯ブラシをすると痛みや出血がある。
治療法 歯垢(プラーク)や歯石の除去、ブラッシング指導
セルフケア
6か月ごとの定期的なチェックや清掃
治療回数 1-2回

軽度歯周病

軽度歯周病

状態 歯垢(プラーク)++
歯石++
ポケット3-4mm
骨吸収+
症状 歯ぐきの縁が赤くなる。歯ブラシをすると痛みや出血がある。
治療法 歯垢(プラーク)や歯石の除去
ブラッシング指導
セルフケア
3か月ごとの定期的なチェックや清掃
治療回数 1-4回
歯石除去(1-2回)→検査→深いところを個別に掃除

中等度歯周病

中等度歯周病

状態 歯垢(プラーク)++
歯石+++
ポケット4-6mm
骨吸収++
症状 歯ぐきの縁が赤くなる。歯ブラシをすると痛みや出血がある。朝起きたら口から血が出ている。口がねばつく。口臭がする。歯が少し揺れる。
治療法 歯垢(プラーク)や歯石の除去。歯周ポケットが改善しない場合、歯肉切除術(増殖した歯茎の除去)やフラップ(歯茎を切り開く)によりプラークや歯石を除去する。場合によっては再生療法が必要になる
治療回数 2-6回
歯石除去(1-2回)→検査→深いところを個別に掃除→必要ならば歯周外科処置→毎月のプロによる清掃→改善すれば3か月に一回の定期チェックや清掃

高度歯周病

高度歯周病

状態 歯垢(プラーク)++
歯石++++
ポケット6mm以上
骨吸収+++
症状 歯ブラシをすると痛みや出血がある。歯が動きうまく噛めない。口がねばねばする。口臭がする。朝起きたら血がでている。
治療法 歯周外科処置が必要。場合によっては歯を抜く。
治療回数 5回以上
診査診断→必要ならば抜歯→基本治療→抜歯したところの治療

歯周病の基本の治療の流れ

  1. 口腔内検査・カウンセリング
    問診→口腔内写真→歯周ポケット検査→レントゲン→カウンセリング
    まずは自分の今の状態や症状を知り、それに合った治療法を提案させていただきます。
  2. 歯垢・歯石の除去
    歯垢や歯石を丁寧に隅々まで取り除き、口腔内を清潔にしていきます。
  3. 外科処置(※患者様の状態に合わせ、必要に応じて行います)
    歯茎の仲間で歯石や歯垢が付着していて、完全に除去できない場合は、歯周外科処置を行います。歯茎を切り開き、歯茎の中に付着している歯垢や歯石を除去します。
  4. ブラッシング指導
    歯医者で清潔にした口腔内を保っていただくたためには、日々のブラッシングがとても大切になります。丁寧に正しいブラッシング方法をご指導させていただきます。
  5. 定期的なメンテナンス
    歯周病の治療は、一回で完結しないことがほとんどです。ご自宅でのケアも行っていただきながら、3か月に1回程度メンテナンスとしてご来院いただくことをおすすめしております。患者様と当院との二人三脚で歯周病の治療に取り組んでいきましょう。